波風たてずに退職するためのコツ

高齢化が進んでいる日本において、介護は非常に重要な仕事です。しかし、介護職は業界全体で人手不足が問題となっていることもあり、退職の意思を伝えると、施設側から引き止められることがよくあるようです。したがって、転職などで今の職場を辞めるときには、いくつかの工夫が必要になります。まったく工夫をすることなく退職の意思を伝えると、転職の際にも支障をきたしてしまうことがあるので注意しましょう。

まず、退職をする際には、必ず退職理由を言う必要があります。その際、退職理由が妊娠や出産、親の介護などといったやむを得ないようなものの場合は、そのまま正直に伝えても問題ないでしょう。しかし、そうでない場合は、正直に伝えないほうがいいケースもあります。

たとえば、介護職は人間関係の問題や職場環境の問題が起こりやすい仕事のひとつだと言われています。「上司と意見が合わない」といった理由や「同僚とのコミュニケーションが上手くいかない」「給与に対して不満がある」「残業が多かった」などといった退職理由は珍しくはありません。しかし、これを正直に上司に伝えてしまっては、波風が立ってしまいます。それに、退職の意思は最低でも2周間から1ヶ月前には前に伝えなければならないため、退職までは仕事を続けることになります。そのため、正直にマイナス印象を与える理由を伝えてしまうと、退職までの期間は気まずい思いをする可能性が高くなってしまいます。ですから、気持ち良く退職をするためには、本音と建前を使い分けて、退職理由は個人的な理由を伝えることが重要です。参照→介護職の退職理由、ホントのところは?

個人的な理由を伝えれば、多くの人はそれ以上詮索することはないでしょうし、周囲も不快な思いをしなくて済みます。ただし、嘘を言ってしまっては、後々それがバレたときに気まずい思いをしてしまうので、「スキルアップをしたい」「体調不良である」など、当たり障りのない理由を伝えるほうが無難でしょう。